●音楽教室コース内容

あまの音楽教室 イメージイラスト

作曲家の天野聡子です。北区滝野川で音楽教室を開いています。場所は豊島区西巣鴨に隣接しています。

 現在、私のお教室では、リトミックの乳幼児から大人の方の生徒さんが在籍しています。あまの音楽教室では、乳幼児や幼児であれば、遊びながら音楽の基礎を身につけさせます。グランドピアノによる演奏と先生の歌を聴かせ、様々な楽器を実際に鳴らしながら、音楽を体感していきます。歩けるようになるとボールや平均台など体をつかったリトミックで遊びます。3歳児は歌、リズム遊びなどをしながらソルフェージュ、ピアノ導入へと移行して行きます。

 ピアノを弾くということは、いくつもの感性が必要で、それらを養っていかなくてはなりませんが、これらの過程の中で音楽に触れた経験が子供達の身体の中に確実に身につくのです。

ソルフェージュとは、その必要な感性についての勉強ですが、挙げてみますと、 

 

★音感

★拍子感、リズム感、テンポ感

★読譜力(音符、リズムが読めること、調がわかること)

★和音機能について

★旋律を歌う感性(文脈とフレーズ)

★曲の分析力

 

などなど。細かく厳密に挙げていくと書ききれません。

 もちろん、これらを全て養っていくには、それ相応の経験と年月がかかります。私が大事に思っているのは、しっかりとした基礎力をつけることです。3歳以上のレッスンでは、必ず拍子、リズム読み、音符を書くことをします。拍子は私が童謡を弾き歌いするので、子供は自分の好きな楽器を取って、歌に合わせて拍子を打ちます。やったことがないと、なかなか合わないものですが、徐々に徐々に慣れていきます。音楽に合わせて打つこと・・・。それは、音楽の流れに自分が入りこんで、一緒に脈を打ち、一体化することです。リトミックからこの感覚を育てていくことは、音楽の基礎の基礎で、とても重要です。成長するに従って、自分が音楽の中にいる時間、それは次第に、自分が音楽を創造する時間へと変わっていくのですが、長くその時間にいられるようになっていくのですね。子供にとって、ピアノを弾くことは、とっても集中力を要する時間です。集中力もやはり、徐々に徐々に必ず身について行きます。レッスンを通して、子供達はぐんぐん成長していきます。それは、もしかしたら保護者の方にはわかりづらい部分もありますが、指導者としては、子供の音楽に対する反応の仕方で、理解度、集中力、メンタルの成長などが見えるものです。子供は日々成長しているのです!その柔軟な感性にエネルギーを注げば注ぐほど、子供たちはぐんぐん吸収します。(あまの音楽教室の魅力に続きます。)

作曲家として

交響曲PRAYERの楽譜イメージ
交響曲PRAYER

 作曲家 天野聡子のHPです。

ようこそいらっしゃいました。自己紹介を兼ねて、私自身の作曲活動について少しお話しさせてください。

 私が作曲を始めたきっかけは、ピアノ専攻の教育学科の三年の授業「作曲編曲法」で書いた曲を見て、現武蔵野音楽大学作曲学科学科長坂幸也氏が、「君、作曲学科に来ませんか?」とお声がけくださったことから始まりました。当時私は、作曲について何かを勉強したことがあるわけではなく、この時授業の課題で初めて試みました。その後私は、作曲という新しい世界に飛び込むわけですが、全く私にとって奇想天外摩訶不思議な世界で、すっかり曲を書くことが楽しくて仕方がなくなりました。何よりも、自分の自由な発想で、やればやるほど評価され、周りの方たちに喜ばれました。

私は、子供のころから本を読むことが好きで、小学校のころに物語を作って遊んだりしていました。また、詩を書くこともとても好きだったので、一人でノートに詩を綴ったりしていました。そんな自分の特徴も合わさって、すぐに作曲では、自分で台本を作成し、小舞台を試みるようになりました。

 大学院では、源氏物語から題材を選び、和楽器と西洋楽器の融合を試みました。博士課程に入ってからは、お能を研究するようになりました。舞台鑑賞はもちろんのこと、お能の舞を実際に習ったりもしました。そして、世阿弥の芸術論は私の舞台芸術の指針となりました。

 私が、お能の「井筒」から題材を得た「幻影」という曲は、世阿弥が「井筒」を作る時に、伊勢物語から題材を得てきたものでした。世阿弥も、こうしてその当時からまた古いものを掘り起こして舞台にしているのですね。今も昔も、物作りの姿勢は変わらないと思いました。

世阿弥は、観客との間で作る舞台空間についても述べています。そこでは、その日その時の観客の様子が、陰であるか、陽であるかを見極め、観客が陰である時は演者は陽に、また観客が陽である時は演者は陰となれと言っています。この思想は、万物が陰と陽で成り立っている自然法則を上手に活かしていて、陰と陽で中和させることでバランスを取り、舞台を一体化させ、成功に導く方法を謳っています。音楽もまた、陰と陽と同じように緊張と弛緩で成り立っていますが、このバランスが素晴らしく整った時、人は音の波動が体中にいきわたり、感動という強いエクスタシーを得るのです。

自分も素晴らしい演者であり、台本から作曲し舞台創作をした世阿弥の思想は、全世界で支持されていますが、やはり世阿弥の残したその言葉一つ一つに、感銘を受けずにはいられません。

 私の作曲活動の一つとして、舞台創作、それも日本古来から伝わるものを題材にしたいと思っていますが、世阿弥の残したお能の中には、日本人の心の言葉が、脈々と流れ続けているのだと感じます。それを、今現代に生きる天野聡子という一人の人間のフィルターを通すと、どのような音の世界となるのか、、。

 

(2012年 8月24,25日新潟県村上市で創作オペラ『安寿と厨子王』公演する)

 

 


根本英亮先生の紹介

音高受験生ソルフェージュコースを担当しています。小さなお子さんから専門コースまで、幅広く対応しています。

高校の音楽の教員を8年間勤めました。明るく優しい先生です。

生徒の気持ちに寄り添って、できなかったことをできることに変えて行ってくれます。音楽を教育の一環として、子供たちの成長を手助けします。