あまの音楽教室の魅力

魅力その➀ あまの音楽教室の柱

~教育としての音楽と芸術としての音楽を~

古代ギリシャの最盛期に活躍したプラトンは、数学的素養とともに音楽や体育も18歳の成長期の人間にとって、とても大切なものだと考えていました。彼の音楽に関する論説は数多く残っています。「音楽の教育は、他の教育よりも力のある方法である。なぜなら、リズムとハーモニーは、魂の奥深いところまでわけ入るから」とも語っています。(すぐわかる!西洋音楽史 著;森本眞由美より)。音楽には、「音楽語法」という言葉が存在します。つまり、音楽を勉強することは語学を学ぶことと一緒です。語学は何度も聴いて、耳で発音を覚え読み書き文法を学びます。ピアノも全く同じことがいえるのです。耳で音を聞き分け、読み書きとは楽譜を読めるようになること、文法とは形式を学ぶことです。音楽にも起承転結がありその背景には文学的ストーリーや哲学的思想が含まれています。これら全てを理解していないとクラッシック音楽を理解しているとはいえません。私は音楽教育学部で音楽における教育の分野を勉強し、大学院と博士課程では作曲を専攻し、自分で作品を書きクラッシック音楽の奥深さを追求しました。その追求に終わりはありませんが、これまで自分の培ってきたものを少しでもわかりやすく、世の中に提供し役立てていきたいと思っています。

教育としての音楽と芸術としての音楽があまの音楽教室の大きな柱です。

 

魅力その➁ 手作りの楽譜

くだものたべましょう オリジナルのテキストです
くだものたべましょう オリジナルのテキストです

当お教室の魅力といえば、「オリジナリティ」のレッスン。教材でしょうか。

とにかく、教えることにマニュアルはありません。生徒一人一人の感性が違うのですから、興味を持つ視点がみな異なるのです。得意不得意も小さいながらもあります。まずは、できることをうんとほめてあげて、自信をつけさせることが大事です。私はまず、レッスンの始めにウォーミングアップのため、弾き歌いをして子供に楽器で拍子を打ってもらうところから始めます。子供達はお歌が大好きなので、モチベーションが上がります。その後、リズム読みやリズム打ち、ピアノを弾いて、音符を書きます。しかし、レッスンに来てすぐにピアノを弾きたい子もいれば、長くピアノの前に座っていられない子もいるものです。そういう時は、子供の意欲を最優先します。また、子供の興味を持つものからピアノにつなげていきます。ある男の子は、物語が大好きです。鬼の話が大好きなので、ストーリーを語りながら、「鬼の足音」、と言って、一緒にリズム打ちをしたり、「鬼のピアノ」などと言いながら、その情感やリズムを伝えると、とても楽しく集中しています。物語も遊びも全て音楽の一部なのです。

 

野菜を切りましょう オリジナルテキスト
野菜を切りましょう オリジナルテキスト

幼児は、くだものや野菜の名前をおぼえていきます。ある3歳の女の子は、お料理が大好きだと言います。自分でお料理している気分を出して、野菜を切る練習です。本当は、ピアノのお稽古ですが、ドの連打、レの連打をしているだけではすぐに飽きてしまいます。野菜を一つずつ切っていって、さあ、どんな料理ができるか楽しみです。子供はピアノを弾きながら想像を膨らませます。

 

その子の性格によって、レッスンは自由に変化します。しかし、今月の目標は個々に決めているので、レッスンの中で自然に消化していきます。ほしい教材がない時は、自分で作ります。私は作曲も勉強したので、動物の鳴きまねで作った曲などを用意しますが、これは子供達に大うけです。

 

魅力その➂ 弾きたい曲をどんどん弾きましょう。

 私は生徒の弾きたい曲を最優先させます。今だったら、「アナと雪の女王」の「ありのままで」がとても流行ってますよね。この曲を弾きたいと言った子に、移調してイ短調に直して簡単にしました。普段あんまり練習して来なかった子ですが、「弾きたい」という曲をやってみると、それは一生懸命やるのですね。急に、「ここはペダルが響いている中で、次に入りたいの!」何てペダルのことを言い出したりするのでこちらがびっくり。好きな曲に対しては、こだわりがあったりして、自分の意見が持てて言う事ができるのですね。一度、このような自分での曲作りを経験すると、自然と練習時間も増えて、以前と取組方が変わってきます。

今は、年末ミニコンサートに向けて、みんな弾きたい曲を頑張っています。

お教室の交流をまめにすることで、仲間意識を持つようになり、みんなまた会える日を楽しみに、自分のお稽古を頑張るようになります。

 

魅力その➃ レッスン内容プログラム

毎回のレッスンで一人一人のレッスン内容プログラムを作成しています。だいたい3歳になるころには、30分レッスンの中でリトミックの時間を半分と、ピアノを弾き机で音符を書く時間を半分と行います。ピアノの鍵盤にシールを貼ってもらい、「言葉のリズム」を使ってドを弾いたり、1本1本指を動かす練習をゲーム感覚でしていきます。3歳からドレミファソも書いて覚えていきます。30分のレッスンはあっという間です。

 

大事なのは、一人一人のペースによって教材や内容を考えていきます。決してみんなが同じマニュアルではありません。レッスンが終わってから、レッスン内容のプリントをお母様にお渡しするので、一種間のお子さんの様子を書いて頂いて次の回の始めにお渡し頂いています。お母様から見て疑問に思っていることなど遠慮なくお話し頂いています。

 

魅力その➄ 作曲家年表

お教室を入るとすぐに、小さな待合室になっています。その壁には、手作りの作曲家年表とその年代の世界と日本の動きが書かれている紙が貼ってあります。

 

私は、子供達に音楽の深さを感じてもらうには、人間の歴史を知ることが大事だと思っています。どんな時代でどんな風土の中で音楽が生まれてきたのか、また、世界の動向と日本の動向を照らし合わせることも欠かせません。

子供にはまだわからない?そんなことはありません。

毎週レッスンに来ていると、幼児でも興味を持って、「この人だあれ?」と質問したりします。毎週目にしていると、自然に絵が目に入って来て、子供達は興味を持っていろんなお話を聞くのです。

 

音楽を通して歴史を知り、作曲家たちの心を知ること…。やがて子供達の生きるヒントになっていけばいいと思っています。