1、2、3歳の幼児のリトミックでは、お歌に合わせた動物のイラストを使ってレッスンします。
イラストには割り箸をつけて、手で持てるようになっています。
「でんでんむし」「ちょうちょ」「おつかいありさん」など、自分で絵を持って童謡を歌います。
1歳のお子さんはまだお歌は歌えませんが、この動物シリーズが大好きで、しっかり手に持って立ち上がります。
そして、歌に合わせて、手に持ったイラストを横に振ります。
「でんでんむし」「ちょうちょ」では、歌に合わせて大きく左右に揺らします。
「おつかいありさん」では軽快な2拍子なので倍の速さで左右に振ります。
慣れてくると自然とできるようになってきて、まるで指揮をしているようです。
「海」の歌をモチーフとしたレッスンでは、子供達が大好きな海の仲間をいっぱい貼り付けた簾(すだれ)を使います。
歌に合わせて簾の端を持って腕を上下させて波を作ります。大きな波、小さな波を作ることで、子供達はフォルテやピアノのダイナミクスを体感します。
また、歌と一緒に三拍子のリズムにも合わせて腕を動かします。三拍子のリズムは、日本人の不得意とするところで、なかなか難しい拍子なのです。なぜなら、三拍子は舞曲のリズムなので、西洋特有のもので、日本人のDNAには馴染みにくいのかと思います。なので、幼児の時からしっかり体感しておくと、体に刻まれて後が楽です。
この腕の上げ下げは、ピアノ奏法でも使います。腕を上げ、下げる時に脱力する方法です。下げる時は力を入れず、完全に脱力している状態を作ります。
この教材は、簾が一畳くらいの大きさなので、幼児にはとても大きく、海の雰囲気も伝わり、とっても楽しそうに遊びます。遊びながら、実に様々なことを体験しているのですね!
お教室には、本物の落ち葉を貼った絵が飾られています。真ん中にはたき火があって、こぎつねや子リスが周りにいます。
子供達は、絵を見ながら、「焚火」や「子狐こんこん」などを歌います。歌いながら焚火に手をかざしてみたり…。歌い終わると焼き芋ができていて(実際には焼き芋の絵に割り箸がついているものですが)、子供達に渡すと、とっても喜んでくれます。
幼児のリトミックでは、季節を取り入れた歌を歌いますので、より季節観のある絵を作ったりして、お教室を演出します。お教室に入ってくると、お子さんとお母さんたちにも「わぁ!」と喜んで頂けています。
2〜3歳児向けのリズム練習でも、かわいい動物の絵を使います。
うさぎさんが「ぴょんぴょんぴょん♪」たぬきさんが「ポンポコポン」小鳥さんが「ぴぴぴぴー」と言ったように、言葉とリズムを合わせたレッスンをしています。楽しく遊びながらリズムのお稽古ができるように工夫しています。
4〜5歳児は少しレベルUPして、これらが発展したリズムになります。うさぎさん、たぬきさん、小鳥さんのリズムを、いろいろなパターンでマスターしたら、お友達とアンサンブルをする予定です。みんながそれぞれいろんな役をこなしながら、アンサンブル能力とリズムを習得していきます。ソルフェージュ能力を強化できるレッスンです。ピアノの演奏も安定して弾けるようになります。
慣れてきたら、リズムがだんだんと複雑化していきます。たぬきさんは、「ポンポコ」を2回くりかえし、「ポコポコ」と早口で16分音符も加えます。上の段ができたら、先生が下の段を一緒に打ちます。つられないように!!これはとっても難しいですね。
次の段階では両手のリズム打ちです。何度も繰り返すことで、リズムを覚えて正確に打つことができます。リズムを正確に打つことは綺麗な演奏につながります。こうした基礎の積み重ねが、本当に大事です。楽しみながらマスターしましょうね!
子供たちに人気の動物リズム、シンコペーション、タッカ、三連符などのリズムも、3歳だって積極的にやれちゃいます。
お馬が描かれた絵を見ながら、お馬になった気持ちになって楽しく遊びながら、知らず知らずのうちにマスターしています。
ピアノの発表会に参加するお子さんには、お辞儀の練習もしています。
名前を呼ばれて、ピアノの前に立ってお辞儀をして、座ったら一旦手を膝に置いてから弾き始め、終わったら手を膝に戻します。そして椅子から降りてまっすぐ前を見てもう一度お辞儀。この弾く時のマナーを流れで覚えましょう。
子供達はみんなリズム遊びが大好きですね。
男の子の生徒さんも多い中、ピアノだけに限らず、いろんな視点から音楽をアプローチしています。
太鼓でリズムを叩くのが大好き!でも、なかなかピアノのお稽古は家でやらない…。
そんなお子さんには、リズム創作の課題を出します。
5歳の男の子でも、自分でカードを並べリズムを作ります。
作ったリズムを練習してきてもらってレッスンの時に見せてもらいます。
リズムとは、いわゆる言葉と同じです。綺麗に朗読するのと同じように流れるようにリズムを打つ練習をします。これは、ピアノやどんな楽器をする時にも役立つことです。綺麗な朗読が聞き手に、想像力を与え情感に訴えることができるのと同じで、綺麗にまとまったリズムの躍動は、それだけで人に訴えかける力を持ちます。
そんな風にリズム遊びをしていると、ピアノも次第に弾けるようになっていくのですね。
小さい頃から音楽の基礎を作っておけば、この先将来、高校生でバンドやりた~い!!と思ったにしても、多いに役立つことでしょう。子供の頃にやったことは、必ず五感で覚えているものです。
その子に合ったレッスンを適宜応用提供するのが、あまの音楽教室のスタイルです。