あまの音楽教室は、男児生徒もとても多いです。
3歳から4,5歳児の男の子が特に多いのですが、やんちゃな子もいれば
おとなしい子もいるし、みんなそれぞれ個性的です。
また、大手のグループをやめてくる子も多いです。
男の子はやはりマイペースなので、集団は女の子の方が協調性があるのだと思います。
しかし、グループが合わなかったからといって、音楽に向いていないのか、
ということは全くありません。ピアノが弾けるようにならないのか、全くそんなことは
ありません。その子に合った場所を探してあげることが大事だと思います。
事実、うちのお教室では少しづつでもみんな弾けるようになって行きます。
一つ、男の子たちと接していて、大半の男の子ならではの行動に気づきました。
女の子は、ピアノの前に座って弾こうとするとき、それが初めての曲だったりすると、
「わからない~。」「むずかしい~。」「できない~。」といったり、大人しい子でも
首を傾げたりして、自分の気持ちをこちらに伝えることをします。
しかし、男の子の場合はどうかというと、
黙っていきなり椅子から降りる!!
という行動に出ます。これが、大半の男の子がそうなんですね。
自信がないこと、わからないこと、できないことに直面した時の男の子の行動。
その場から去る、、、、。笑
そんな時、お母さん達はもちろん注意したり怒ったり、連れ戻したりするのですが、、、。
私はその行動に出る男児の様子を知っているので、無理にピアノの前に戻すことはせず、
私が見本でゆっくり弾いてみせたり、その場でメロディーを何度も歌ってもらったり、
はたまたリズム練習をさせたりします。
そうすると、男の子達はしばらくして、できると確信を持てると自らピアノの前に戻って来て
再度挑戦するのです。大事なのは、強制されて行動するよりも、自ら行動することですよね。
男の子は、どんなに小さくてもプライドがあります。できない自分を認めることができないのです。
だから、「わからない、できない。」なんて言葉は口にせず、その場から去ろうとします。笑
これは男性の本能なんだろうな~、と私は思うのです。
私がそういった男の子達に、「ピアノの前に座りなさい。」などと決して言わないのは、
どんなに幼児であってもプライドを潰すようなことはするべきじゃないと思っているからです。
できなくて不安になると、わざとふざけて誤魔化すのも男の子。
でも、その気持ちわかります。
私がさっぱりと男っぽいせいか?男の子の考えてること、よくわかります。
大丈夫!今わからなくてもわかるようになるし、必ずできるようになる。
ピアノの椅子から降りていって歩き回っても、先生は一向に構いません。
お母さんが言うように先生のお話聞けなくても構いません。
子供は聞いてないようで実は聞いているのです。
必ず、みんなピアノが弾けるようになります。
心と技術は、連動して成長していくのです。
でもみんな、ホントによく成長してってくれるな~。
と、しみじみ思います。
サポートしてくださっている保護者の方にも
感謝感謝でございます。